よくある質問
失語症とは何ですか?
失語症とは、脳梗塞・脳出血と、交通事故などによる高次脳機能障害、遺伝子が絡むモヤモヤ病などにより、脳の左半球にある言語野(右利きのみ。左利きは右半球にあると言われている。)の機能がダメージを受け、それによって言語に障害をもたらす後遺症と言われています。くわしくはこちらをごらんください。
失語症になった初めの気持ちはどんなふうだったですか?
一般的に、失語症者は失語症という言葉も知らなかったと思います。発病直後は「ガン」ということばよりも、脳卒中の方が痛みがないぶん若干安心できると思いました。
でもそれがソウではないと。長い闘病生活を送る中で(一般的には5~15年)いろいろわかって来ました。たとえば、発語ができない、日常生活に支障がある、計算・電話もできないなどです。
話すこと、書くことができなくなった時には、思いはどんなだったですか?
もう、どうしようもないなと思っいました。 話すこと、書くことができないだけでなく、聞くこと、読むこと、電話すること、計算することなどができません。 これを直すには、リハビリしかないなと思いました。 また、失語症者が病後に陥りやすいものとして、障害が理解されにくい、コミュニケーションがうまく取れない、会話の機会が少なくなる、情報が届かない、外出が困難になる、人との交流の機会がない、そして何より孤独である、という問題があります。 そしてそれが、人生計画を狂わせ、また家族や職場などの役割を変化させ、自分に自信がもてなくなるのです。
発病のあとは家族の名前を覚えていましたか?
発病して3~4日は記憶がないのでどうだかわかりませんが、記憶がもどってからは、顔は家族だと分かります。 が、しかし、名前はわからないことがあります。
でも、比較的早く発音については覚えますし、また記憶が病前と病後で変わらないので、家族に対してもそれ以前と変わりなく関係を保てます。