人間は動かないでいると筋肉の瞬発力と持久力は低下し、一週間寝込んだら約20%の筋肉が落ちてしまうと言います。
退院してからも家で寝たきりでは、筋肉は落ちるばかりです。 そのために例えばツボを押す作用、すなわち習慣が必要になってきます。
大切なのはツボを押すことを継続させることです。
関節は1か月以内の安静によって固まってしまった場合は何とか元に戻る可能性があります。が、2か月以上の安静による固まりは、元に戻ることが少ないとも言われています。これを防ぐには、早い段階から予防することです。
ベットに寝たきり、同じ姿勢のままほったらかし、一日中誰とも会話をすることがない.....といったことを事前に防ぐことが必要です。
また、人との関係がないと心も固まってしまいます。 関節と心の固まりを防ぐのには、積極的になること、または家族の支援が必要です。 これについては、また違う記事で書きます。
話を戻すと、手術後や長期間寝込んでしまっことにより、足の静脈に血栓(ケッセン、血の塊)ができることがあります。
この血栓が血流によって、例えば肺へ流れ、肺動脈の血管を詰まらせて肺血栓・肺塞栓症などを起こし、突然の呼吸困難や突然死を起こさないとも限りません。また、血栓が脳や心臓に詰まることも考えられます。
血栓予防に最も効果があるのは、
①早期に起き上がることと、
②歩くこと、
③ツボを押すことです。
ベット上で気軽にできるリハビリは、 ①水分補給, ②禁煙、 ③足の体操です。
足の体操はとっても簡単で、特定のツボではなく (この状態では脚のツボを押すのはかなり難しいので)、足首をただ繰り返し曲げ伸ばしてください。